【海外旅行】1983年オーベルニュロマネスク紀行(15/16)

【第8日】1983年8月4日(木)ブリウド:日の出  : 06:34 パリ:日の入り : 21:26  レートFF(フラン・スフラン)=¥31。

BRIOUDE -- LE PUY ( CATHEDRALE NOTRE-DAME DU PUY / CLOITRE/ CHAPELLE ST-MICHEL-D'AIGUILHE ) -- CHAMALIERES-SUR-LOIRE-- ROZIER-COTES-D'AUREC -- PARIS ( ■NOVOTEL AULNAY )

 今日はパリまで戻る日です。天気は晴。「ブリウドのホテルチェックアウト、出発は 7:10 です。精算書。
brivas精算書.jpg

 以下「ほあぐら/とりゅふ夫妻」による解読。

●2 Chambres 360……部屋代
●4 P. dej 60……朝食代
●4 repas 316……食事代
●1 Chateau Labegorce 115……ボルドーMargaux地区シャトーのワイン
●1 Vittel 7.7……ヴィッテル(水)
●4 Café 22……コーヒー
●1 Tableau O’Relly ? 400……何か絵を買ったのです(メモにあるのですが、覚えありません)
804.jpg

 「ブリウド」を出て、しばらく走ると、国道N102に入り、南下、「ルピュイ(LE PUY)」まで54キロ、いい道路です。途中廃墟の「ポリニャック城(Forteresse de Polignac)」を左手に観ると……
ポリニャック城.jpg

 ……まもなく「ルピュイ」。正式名称は「ル・ピュイ・アン・ヴレ(Le Puy-en-Velay )」。

 「ルピュイ」の「ほあぐら」さんの描いた地図。
ルピュイの地図.jpg

 「ルピュイ」の見どころは3ヶ所、それが一目で見える場所がありました。
ルピュイ遠景.jpg

 左手前が「サンミッシェル礼拝堂」、中央が「マリア像」、右奥の塔が「カテドラル」。「ピュイ」の名の示すように2つは尖り山の上にあります。「カテドラル」も小高いところにあるのでこうして遠くから見えるのです。幻想的な景色です。

 まずは「カテドラル/ノートルダム大聖堂(Cathédrale Notre-Dame )」。石畳の急坂を登ると次第に見えてくる、アラブ風のファサードがとても華麗な印象。
るぴゅいカテドラル.jpg

 写真は内部の翼廊とドーム部分で、円形アーチや交差穹窿を駆使した複雑な構造ながら、軽快な統一感に満ちていて大層美しい。
ルピュイカテ内部.jpg

 重厚な図像の柱頭彫刻やフレスコ壁画が所狭しと施されており、サンチャゴ巡礼の出発点である巡礼教会の一つとしての風格と荘厳さが漂っていました。

 柱頭彫刻「神の子羊(キリスト)」のメダイヨンを支える天使。子羊の頭に光輪が見えます。
ルピュカテ柱頭1.jpg

 フレスコ画「キリストの墓に詣でる3人のマリアと天使」。
ルピュカテフレスコ.jpg

 回廊。
ルピュカテ回廊.jpg

 マリア像の正式名称は「ノートルダム・ド・フランス像(Statue de Notre-Dame de France)」。1860年、クリミア戦争の戦利品の213門の大砲を鋳つぶして造られたもの。高さ22.7m、重さ835トン。この地の最高地点標高757m(街の面からの高さは132m)に建っています。ここは登りませんでした。写真は「ウィキペディア」から……
ノートルダムドフランス.jpg

 「聖ミッシェル・デギュイユ礼拝堂(Chapelle St-Michel-d'Aiguilhe)」。高さ85mの溶岩の上に10世紀に創建された奇跡の聖堂。これは一見の価値があります。まだ若かったので268段の階段、登ることが出来ました。
ルピュサンミッシェル.jpg

 扉口はビザンチン風で、黒、茶、白など様々な色の石のモザイクで装飾されています。
ルピュサンミッ扉口.jpg

 ここでは貴重な8mmシネマの映像が残っていました。三脚でカメラを固定して、マイクを使って感想を聞いているところです。
ルピュサンミッ録画.jpg

 12:30「ルピュイ」を離れ、東北へ……カフェで一休み。まもなくロワール河畔に出て河沿いに走る。ロワール城巡りをするところはパリに近い北の方です。ここは源流に近いところ。(ロアール河はここのすぐ南が源流点で、オルレアンまで北上しそこから西へ流れ大西洋に出る。全長1,012キロ)。

 ヴォレイ(Vorey)」というところの手前で車を駐めて河を撮影。
ロワール.jpg

 このあたりの山の中の景色は日本と変わらない。

 この日つづく……

この記事へのコメント