【海外旅行】1983年オーベルニュロマネスク紀行(9/16)

【第5日】1983年8月1日(月)のつづき オーリャック:日の出  : 06:35 ボールレタン:日の入り : 21:17  レートFF(フラン・スフラン)=¥31。

AURILLAC -- SALERS-- BRAGEAC -- MAURIAC ( LA BASILIQUE NOTRE-DAME ) -- YDES --VAL ( CHATEAU ) -- ORCIVAL -- BORT-L'ETANG --( ■CHATEAU DE CODIGNAT )

 「ブラジャック」から「モーリャック(MAURIAC)」へ。谷一つ隔てた、3キロ程のところにありますが、路は回り道。17キロ。また雨が……12:45、着いた頃には晴れてきました。広場のカッフェで休憩。ワッフル、ショコラなど。
モーリャックカフェ.jpg

 「ノートルダム・デ・ミラクル教会/奇跡の聖母大聖堂(Basilique Notre-Dame-des-Miracles )」。この教会は「サレール」の町同様「黒い玄武岩」が使われています。大きな教会堂です。11〜12世紀。
モーリャック.jpg

 西扉口は柱頭を持たない流れるような美しさの5本のブッシュールで囲まれています。
モーリャック扉口.jpg

 タンパンと幅広のまぐさ石が一体となり、上に栄光のキリストが大きく下まで食い込む設計で、左右には派手に衣を飜す2天使「ミカエルとガブリエル」が一杯に画かれています。
モーリャックタンパン.jpg

 まぐさ石の端に碑文があり、こう書かれてあります「彼らは13人で、天の王、主の主であるキリスト、イエスが地上から天に昇るのを見守っています。天国で今祝福されている人々を目撃してください」。

 使徒と聖母(左側のトップ)の頭は、プロテスタントによって 1574 年に破壊されたとのことです。

 西扉口、5本のブッシュールの外側のアーチに沿って「ゾディアック(zodiaque)/黄道十二宮」のシンボルが彫刻されています。写真は「魚座」「水瓶座」「山羊座」。
モーリャック十二宮.jpg

 身廊。
モーリャック身廊.jpg

 ここにも「黒マリア」がありました。
モーリャック黒マリア.jpg

 12世紀の洗礼盤(珍しい)。
12世紀洗礼盤.jpg

 14:10ここを離れ……24キロ、14:30「イド・ブール( YDES-BOURG)」の「聖ジョルジュ教会(Église St-Georges)」。低い山に囲まれてはいますが、開かれた明るいところ。
801.jpg

 素晴らしい「受胎告知」の浮き彫りに感激!!「カレンダー」1984年6月にしました。
イドカレンダー.jpg

 カレンダー左下の説明文「フランス中部イド教会堂入口側壁の浮き彫り「受胎告知」大天使ガブリエルと聖マリア(12世紀)。”恵まれた女よ、おめでとう、主があなたと共におられます。[ルカ1・28]」。

 もう一方の浮き彫りは「ダニエルとハバクク」。
ダニエルとハバクク.jpg

 これは、悪巧みによってライオンのいる穴に閉じ込められたダニエル。神の救いでライオンの口が閉じられ、預言者ハバククが天使と共に食事を運んで、朝までダニエルは生き延びて助かったという話です。

 この教会の後陣も整って美しい。
イド後陣.jpg

 道路上では、大人も子供も交じって「フランスの国民的スポーツ・ペタンク」遊びをしていました。写真が残っていないので「イラスト」です。
ペタンク.jpg

 15:00ごろ、またサッと降ってきましたが夕立でしょうか、10分でピタッと止みました。

 15:15、北に進みます。

 この日つづく……

この記事へのコメント