【海外旅行】1983年オーベルニュロマネスク紀行(6/16)
【第4日】1983年7月31日(日) ラカーヴ:日の出 : 06:38 オーリャック:日の入り : 21:19 レートFF(フラン・スフラン)=¥31。
LACAVE -- ROCAMADOUR ( CHAPELLE MIRACULEUSE / CHAPELLE ST-MICHEL ) -- CONQUES ( EGLISE STE-FOY ) -- PERSE --LASSOUT -- ESTAING -- AURILLAC ( ■LA THOMASSE )
今朝も晴れです。シャトーをチェックアウト、9:55出発。山の中を走り、聖地「ロカマドゥール(ROCAMADOUR)」へ。手前から全景。
「ロカマドゥール」はキリスト教の重要な巡礼地の1つ。1166年に聖アマドゥールの遺骸が腐敗せず完全に保存された状態で見つかった……ということから、聖地になったようです。町の名も「アマドゥールの岩」という意味。
険しい断崖のところに、上層部に城、中層部に礼拝堂などのサンクチュアリ(聖域)、下層部にシテ(街)と分かれていて、大観光地の趣。車を駐車場に駐め、(216段の階段を使わずに)エレベータで中層部の聖堂前広場に直行。(往復FF7.5=¥233)
正面横にフレスコ画「受胎告知」。
そして「奇跡のチャペル(CHAPELLE MIRACULEUSE)」の入口。
そして「奇跡の黒マリア像」。ヨーロッパには各地に「黒マリア信仰」がみられます。
「聖母のペンダント」を買う。人出多く、帰る頃には「交通整理」がでるしまつ。駐車場でドリンク。
出発11:55。90キロ東の「コンク(CONQUES)」をめざします。途中から「ロット河」沿いを走ります。林や森が断続的に現れる、ほとんど平坦、河と別れてからは山あいになりました。といっても明るい、かなり曲折のある路です。
「コンク」には1時間半、13:40に着きました。深い渓谷の斜面にへばり付くようにして広がる小さな村でした。
その中央にサンチャゴ巡礼路教会として名高い「サント・フォアの聖堂( EGLISE STE-FOY)」が建っています。暑いです。カッフェでちょっと休憩しました。
扉口のタンパン彫刻はロマネスク美術の最高傑作と言われていますが、全くその通りで、見事な彫像がびっしりと半円形の空間に詰まっています
。
主題は「最後の審判」で、中央に四福音書家の象徴に囲まれたキリストが描かれ、左側には天国に選ばれた聖人や善なる人々がおり、右側は地獄に落ちて悶え苦しむ人々の様子が、細かくリアルな像に彫ってあります。ところどころ鮮やかな彩色も残っています。、
拡大図。「栄光のキリスト」。
「選ばれた人・右から聖マリア、カギを持つ聖ペテロ、T字杖を持つ隠者ダドン」
その下「旧約の預言者たち」。
キリストの右「4人の天使たち」。
キリストの左上「ラッパを吹く天使」。
キリストの下。左側「左上・蘇る死者。右うえ・悪魔と向き合って魂の計量をする聖ミカエル。下・天国へ迎えられる人達」。
キリストの下。右側「左上・悪魔(前出)、右上・悪魔に頭を咥えられている悪人、下・棍棒で地獄に追いやられている人達」。
これも1984年8月の「カレンダー」にしています。
カレンダー左下の説明文「フランス中南部の山村コンクにあるサントフォア修道院聖堂の西入口タンパン左側の部分の彫刻(11世紀中頃)。神の手にひれ伏している聖女フォア:四世紀に殉教し、当教会にその遺骨が安置されている。」
聖フォアは、ガリアの都市アジャンの役人の娘に産まれましたが、乳母によりキリスト教徒になり、10歳か12歳の時殉教します。4世紀初めの人。後に886年、コンクの修道士が聖女フォアの聖遺物をアジャンから持ち出し、自分の教会に安置しました。それから奇跡が次々と起こり、巡礼者が絶えなくなったといわれています。
その聖遺物容器が金箔と宝石で飾られた「聖フォア」の像になっています。
この日つづく……
LACAVE -- ROCAMADOUR ( CHAPELLE MIRACULEUSE / CHAPELLE ST-MICHEL ) -- CONQUES ( EGLISE STE-FOY ) -- PERSE --LASSOUT -- ESTAING -- AURILLAC ( ■LA THOMASSE )
今朝も晴れです。シャトーをチェックアウト、9:55出発。山の中を走り、聖地「ロカマドゥール(ROCAMADOUR)」へ。手前から全景。
「ロカマドゥール」はキリスト教の重要な巡礼地の1つ。1166年に聖アマドゥールの遺骸が腐敗せず完全に保存された状態で見つかった……ということから、聖地になったようです。町の名も「アマドゥールの岩」という意味。
険しい断崖のところに、上層部に城、中層部に礼拝堂などのサンクチュアリ(聖域)、下層部にシテ(街)と分かれていて、大観光地の趣。車を駐車場に駐め、(216段の階段を使わずに)エレベータで中層部の聖堂前広場に直行。(往復FF7.5=¥233)
正面横にフレスコ画「受胎告知」。
そして「奇跡のチャペル(CHAPELLE MIRACULEUSE)」の入口。
そして「奇跡の黒マリア像」。ヨーロッパには各地に「黒マリア信仰」がみられます。
「聖母のペンダント」を買う。人出多く、帰る頃には「交通整理」がでるしまつ。駐車場でドリンク。
出発11:55。90キロ東の「コンク(CONQUES)」をめざします。途中から「ロット河」沿いを走ります。林や森が断続的に現れる、ほとんど平坦、河と別れてからは山あいになりました。といっても明るい、かなり曲折のある路です。
「コンク」には1時間半、13:40に着きました。深い渓谷の斜面にへばり付くようにして広がる小さな村でした。
その中央にサンチャゴ巡礼路教会として名高い「サント・フォアの聖堂( EGLISE STE-FOY)」が建っています。暑いです。カッフェでちょっと休憩しました。
扉口のタンパン彫刻はロマネスク美術の最高傑作と言われていますが、全くその通りで、見事な彫像がびっしりと半円形の空間に詰まっています
。
主題は「最後の審判」で、中央に四福音書家の象徴に囲まれたキリストが描かれ、左側には天国に選ばれた聖人や善なる人々がおり、右側は地獄に落ちて悶え苦しむ人々の様子が、細かくリアルな像に彫ってあります。ところどころ鮮やかな彩色も残っています。、
拡大図。「栄光のキリスト」。
「選ばれた人・右から聖マリア、カギを持つ聖ペテロ、T字杖を持つ隠者ダドン」
その下「旧約の預言者たち」。
キリストの右「4人の天使たち」。
キリストの左上「ラッパを吹く天使」。
キリストの下。左側「左上・蘇る死者。右うえ・悪魔と向き合って魂の計量をする聖ミカエル。下・天国へ迎えられる人達」。
キリストの下。右側「左上・悪魔(前出)、右上・悪魔に頭を咥えられている悪人、下・棍棒で地獄に追いやられている人達」。
これも1984年8月の「カレンダー」にしています。
カレンダー左下の説明文「フランス中南部の山村コンクにあるサントフォア修道院聖堂の西入口タンパン左側の部分の彫刻(11世紀中頃)。神の手にひれ伏している聖女フォア:四世紀に殉教し、当教会にその遺骨が安置されている。」
聖フォアは、ガリアの都市アジャンの役人の娘に産まれましたが、乳母によりキリスト教徒になり、10歳か12歳の時殉教します。4世紀初めの人。後に886年、コンクの修道士が聖女フォアの聖遺物をアジャンから持ち出し、自分の教会に安置しました。それから奇跡が次々と起こり、巡礼者が絶えなくなったといわれています。
その聖遺物容器が金箔と宝石で飾られた「聖フォア」の像になっています。
この日つづく……
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