【海外旅行】1983年オーベルニュロマネスク紀行(5/16)
【第3日】1983年7月30日(土)のつづき リモージュ近郊:日の出 : 06:35 ラカーヴ:日の入り : 21:24 レートFF(フラン・スフラン)=¥31。
ST-MARTIN-DU-FAULT -- SOLIGNAC ( EGLISE ABBATIALE ) --COLLONGES-LA-ROUGE -- BEAULIEU-SUR-DORDOGNE ( EGLISE ST-PIERRE ) -- CARENNAC -- SOUILLAC ( ANCIENNE EGLISE ABBATIALE ) -- SARLAT-LA-CANEDA ( QUARTIER ANCIEN ) --MONTFORT -- LACAVE ( ■CHATEAU DE LA TREYNE )
17:05、次に向かうのも「ドルドーニュ河」沿いの町ではありますが、路は川に沿っていないで草原というか林や森などの続く、少し起伏のある道路です。17:45「スイヤック(SOUILLAC)」の「聖マリー教会(Église Ste-Marie)」。
教会での結婚式が丁度終わったところのようでした。新郎新婦。
ここの彫刻も見事です。解説書によると、これは、「モワサックのサンピエール教会」と同じ芸術家グループの作品だそうです。この優秀なグループは、「モワサック」の後、「ボーリュー」で作業し、その後この「スイヤック」でも仕事をしたとのこと。
タンパン彫刻や扉口中央柱(トリュモー/Trumeau)も、みな教会堂内部にあるのです。宗教戦争などで壊され、修復時に内側に設置し直したもののようです。
このタンパンは、右にカギを持つ聖ペテロ、左に聖べネディクトが立ち、中央が「テオフィル(Theophile)の伝説」というのが描かれているのです。
「テオフィルの伝説」とは、6世紀「キリキア(トルコ)」のアダナ司教座教会堂の財政官テオフィルスが、失った職位を再び得るために悪魔と契約して身を売ったが、死の床にあって、改心し、聖母マリアの援助によって契約書を返して貰い、天使に向かえられ天国に向かうことが出来た……という話し。
左下が悪魔と契約しているところ、悪魔が持っているのが契約書。右下は復職後悪魔の要求に苦悩しているところ。うえに傾いた教会堂が見える。上部は死の床にあるテオフィルに聖母マリアが天使に付き添われ「契約書」を返しているところ。
トリュモーの正面。鳥の頭を持つ怪獣が獲物を咥えているのが、縦に四つ連なっています。一番上は人間ですがあとは獣か怪獣のようです。複雑に絡み合っています。
その最上部。
トリュモー側面には「イサクの犠牲」のテーマが見えます。アブラハムがイサクの髪を掴んでまさに殺そうとしています。ちょっと写真に入っていませんが上から天使が手を差し伸べ止めようとしています。そして代わりの犠牲「羊」まで連れてきています。
もう一つ、素晴らしい像があります。
1984年7月カレンダーにしてあります。
カレンダー左下の説明文は「スーヤック:フランス中部ドルドーニュ河沿いの教会 預言者イザヤの像。当時教会の入口にあったもので、現在は内部に保存してある中世彫刻の名品」。
1時間居て、18:45出発、逆に「ドルドーニュ河」を遡ること7キロ。今夜の宿「シャトー・ド・ラ・トレイヌ(Château de la Treyne)」。シャトーホテルです。コミューンの名は「ラカーヴ(LACAVE)」。
18:55、チェックインしましたが、未だ日没まで2時間以上あるので、もう一つコナしておくことに……。西の方へ先ほどの「スイヤック」を通り越して36キロ……14世紀の街並みが残る「サルラ・ラ・カネダ(Sarlat-la-Canéda)」へ。
77もの歴史的保存建造物があるとのことですが、ガイドさんがいないので、どらがどれかよく判りませんでした。結構人は多く見掛けました。チーズ屋さんが目立ちました。
南へ7キロ、「シャトー・ド・モンフォール( Château de Montfort)」,ドルドーニュ河沿いの「名城」ですがプライベートで入場は出来ません。外観をカメラに収めました。
21:30、宿に戻ったら、夕食は21:00までで終了。頼みこんで、ドルドーニュ河沿いのヴェランダで、添付メニューで食事できました……はよかったのですが、お城のマダムがニコニコと勧め上手で食後のチーズ(取り放題)を沢山頂いちゃって、食べきれず、コッソリ紙に包んでドルドーニュ河に放り投げたのが、思い出。当時は「フランスのチーズ」に慣れていなかったので、今は大好きですが……40年前の話。
メニュー。
料理 @120 ワインは別:Jambon de Pays Melon 地元のハムとメロン、Canard aux Olives オリーブ添え鴨肉、Hariscots Ver サヤインゲン、Fromage チーズ、Dessert aux Choix 選べるデザート。
翌日の精算書を見ると……
2軒分で、部屋代700,朝食120,夕食480、飲み物ワイン165、合計FF1,465(¥45,415)でした。
ここは「シャトーホテル」ですからサロンも豪華。部屋のベッドも天蓋付きです。
この日終わり。
ST-MARTIN-DU-FAULT -- SOLIGNAC ( EGLISE ABBATIALE ) --COLLONGES-LA-ROUGE -- BEAULIEU-SUR-DORDOGNE ( EGLISE ST-PIERRE ) -- CARENNAC -- SOUILLAC ( ANCIENNE EGLISE ABBATIALE ) -- SARLAT-LA-CANEDA ( QUARTIER ANCIEN ) --MONTFORT -- LACAVE ( ■CHATEAU DE LA TREYNE )
17:05、次に向かうのも「ドルドーニュ河」沿いの町ではありますが、路は川に沿っていないで草原というか林や森などの続く、少し起伏のある道路です。17:45「スイヤック(SOUILLAC)」の「聖マリー教会(Église Ste-Marie)」。
教会での結婚式が丁度終わったところのようでした。新郎新婦。
ここの彫刻も見事です。解説書によると、これは、「モワサックのサンピエール教会」と同じ芸術家グループの作品だそうです。この優秀なグループは、「モワサック」の後、「ボーリュー」で作業し、その後この「スイヤック」でも仕事をしたとのこと。
タンパン彫刻や扉口中央柱(トリュモー/Trumeau)も、みな教会堂内部にあるのです。宗教戦争などで壊され、修復時に内側に設置し直したもののようです。
このタンパンは、右にカギを持つ聖ペテロ、左に聖べネディクトが立ち、中央が「テオフィル(Theophile)の伝説」というのが描かれているのです。
「テオフィルの伝説」とは、6世紀「キリキア(トルコ)」のアダナ司教座教会堂の財政官テオフィルスが、失った職位を再び得るために悪魔と契約して身を売ったが、死の床にあって、改心し、聖母マリアの援助によって契約書を返して貰い、天使に向かえられ天国に向かうことが出来た……という話し。
左下が悪魔と契約しているところ、悪魔が持っているのが契約書。右下は復職後悪魔の要求に苦悩しているところ。うえに傾いた教会堂が見える。上部は死の床にあるテオフィルに聖母マリアが天使に付き添われ「契約書」を返しているところ。
トリュモーの正面。鳥の頭を持つ怪獣が獲物を咥えているのが、縦に四つ連なっています。一番上は人間ですがあとは獣か怪獣のようです。複雑に絡み合っています。
その最上部。
トリュモー側面には「イサクの犠牲」のテーマが見えます。アブラハムがイサクの髪を掴んでまさに殺そうとしています。ちょっと写真に入っていませんが上から天使が手を差し伸べ止めようとしています。そして代わりの犠牲「羊」まで連れてきています。
もう一つ、素晴らしい像があります。
1984年7月カレンダーにしてあります。
カレンダー左下の説明文は「スーヤック:フランス中部ドルドーニュ河沿いの教会 預言者イザヤの像。当時教会の入口にあったもので、現在は内部に保存してある中世彫刻の名品」。
1時間居て、18:45出発、逆に「ドルドーニュ河」を遡ること7キロ。今夜の宿「シャトー・ド・ラ・トレイヌ(Château de la Treyne)」。シャトーホテルです。コミューンの名は「ラカーヴ(LACAVE)」。
18:55、チェックインしましたが、未だ日没まで2時間以上あるので、もう一つコナしておくことに……。西の方へ先ほどの「スイヤック」を通り越して36キロ……14世紀の街並みが残る「サルラ・ラ・カネダ(Sarlat-la-Canéda)」へ。
77もの歴史的保存建造物があるとのことですが、ガイドさんがいないので、どらがどれかよく判りませんでした。結構人は多く見掛けました。チーズ屋さんが目立ちました。
南へ7キロ、「シャトー・ド・モンフォール( Château de Montfort)」,ドルドーニュ河沿いの「名城」ですがプライベートで入場は出来ません。外観をカメラに収めました。
21:30、宿に戻ったら、夕食は21:00までで終了。頼みこんで、ドルドーニュ河沿いのヴェランダで、添付メニューで食事できました……はよかったのですが、お城のマダムがニコニコと勧め上手で食後のチーズ(取り放題)を沢山頂いちゃって、食べきれず、コッソリ紙に包んでドルドーニュ河に放り投げたのが、思い出。当時は「フランスのチーズ」に慣れていなかったので、今は大好きですが……40年前の話。
メニュー。
料理 @120 ワインは別:Jambon de Pays Melon 地元のハムとメロン、Canard aux Olives オリーブ添え鴨肉、Hariscots Ver サヤインゲン、Fromage チーズ、Dessert aux Choix 選べるデザート。
翌日の精算書を見ると……
2軒分で、部屋代700,朝食120,夕食480、飲み物ワイン165、合計FF1,465(¥45,415)でした。
ここは「シャトーホテル」ですからサロンも豪華。部屋のベッドも天蓋付きです。
この日終わり。
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