【海外旅行】1981~2年ポワトーロマネスク紀行(13/19)
【第6日】1981年12月30日(水)のつづき 日の出 : 08:46:05 日の入り : 17:27:20 レート:FF1.00(フランス・フラン)=¥39。
サン=トロジャン=レ=バン→ソージョンSaujon→コルム=エクリューズCorme-Écluse→リウRioux→サントSaintes(St-Eutrope/Ste-Marie)→ポン=ラベ=ダルヌーPont-l'Abbé-d'Arnoult→エシレÉchillais→ラ・ロシェルLa Rochelle(Hotel Yachtman)
……東へ15キロ。12:10、「サント(Santes)」はちょっとした町です。ここでは見るべき教会は2つ。
「サン ・チュートロープ大聖堂(Basilique Saint-Eutrope)」はゴシックの大きな鐘塔を横に付けた壮大な建物です。11世紀に始まる聖堂は次々に改修され複雑な構成になっていますが、下の教会またはクリプトとも呼ばれる葬祭聖堂は、建物の最も古い部分です。
クリプトはヨーロッパで最大のロマネスク様式の地下聖堂の 1 つで、全長は 35メートル、太い柱と豪壮な半円アーチの梁、重量感に満ちた柱頭彫刻など、ロマネスク建築が示しているプリミティブな美しさの全てを見ることが出来ます。
上の教会にも多くのロマネスク柱頭があります。その内著名なモノ2つ。「大天使ミカエルの魂の計量」。
「ライオンの穴の入れられたダニエル」。
街中を南北に流れる「シャラント川(Charente)」を渡って「サンタマリア教会」へ……
13:10~13:40、河畔の公園で車を駐めて、「ソージョン」で今朝買った材料を使って「ジャンボンを挟んだフランスパン+ヨーグルト+オレンジ」の車中昼食。デザートはチョコレート。
14:00~14:30「サンタマリア教会(Église Sainte Marie)」。大きな修道院建築の一部です。
ファサードは12世紀。8重にも見えるヴッシュールは、主たる4つのテーマの間に繊細な動植物の連続模様が挟まっているのです。
一番内側は「神の手を支える天使達」。中央が「神の手」。
内から二番目は中央に「イエスを表す十字架を背にした子羊」と左右4ヶ所に「四福音書聖者のシンボルであるライオン、天使、鷲、牡牛」があります。
3番目は「ヘロデによる幼児虐殺」の場面。剣を持って首を切る兵士達が見えます。
一番外は「黙示録にある24人の長老」が例外的に54体も並んでそれぞれ楽器演奏をしています。
両脇の盲アーチのヴッシュールにも、きれいな彫刻が残っています。
内部は翼廊を持つ単身廊です。身廊の天井は2つのヴォールト天井で出来ています(今は天井板が貼られている・写真に見えるのともう一つ奥にあります)。この部分は11世紀と一番古いようです。
北西へ走ります。24キロ。途中ガソリン給油。FF200(¥7,800)。51.15L。(@¥152.5/L)
15:55~16:30、「ポン=ラベ=ダルヌー(Pont-l'Abbé-d'Arnoult)」も小さな町です。町の中心に「旧市街の門」がある脇に「サンピエール(聖ペテロ)教会(Église Saint-Pierre)」が道路に面して建っています。
右のブラインド・ベイのタンパン。「聖ペテロ殉教/逆さ十字」。
左のブラインド・ベイのタンパン。「牢獄に送られる聖ペテロ」。傷みが激しくよく判らない。
中央扉口のタンパンは後世のもの、ヴッシュールは5重で天使の像などが彫られてありますが傷みが激しくよく判らない。
中では「葬礼のミサ」が行われていました、「蛍の光」のメロディのもと、少年と母が柩を載せた車に乗り、列席者が静に続いて行きました。雨がちらつき、風も出て来ました。火葬場へ行くのでしょうか?直接墓場へ埋葬するのでしょうか?フランスでは今、「火葬」「土葬」両方行われているそうです。
16:30。西北へ14キロ……16:45、「エシレ(Échillais)」の「ノートルダム教会(Eglise Notre Dame)」。ここの西ファサードも中段に盲アーチを並べた「サントンジュ様式」ですが「切り妻」屋根部分がないので、四角い形です。それぞれ細かく見ると精細な彫刻がされています。
中央扉口は3層のヴッシュールで飾られ「聖ステファノの石打殉教」などが彫られています。
左端の柱頭は「悪魔の顔のようなモノ」で、目を引きました。
柱頭や軒持送りも面白そうなのが一杯ありそうですが、雨がかなり降ってきたので、引き揚げました。
18:00、港町「ラ・ロッシェル(La Rochelle)」の「ホテル・ヨットマン(Yachtman)」到着。雨。夕食は、海鮮料理の豪華版。
(レシートの翻訳が「とりゅふ」さんから、メールで届きました)。
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Le Pacha – Yachtman
Jacques LE DIVELLEC
LA ROCHELLE
LE 30-12-81
2 Asst (Assiette 皿) FRUIT de MER 280 海の幸盛り合わせ(¥8,680)
1×6 BELONS 70 丸いブロン牡蠣(¥2,170)
1×6 HUÎTRES SPÉCIALES 35 特製牡蠣(¥1,085)
2 CASSOLETTES de HOMARD 360 円皿盛りオマール海老(¥11,160)
1 COQUILLE sur ALGUES 70 海藻添えホタテ貝(¥2,170)
1 TOURNEDOS POÈLÈ 65 油炒めした牛ヒレ肉(¥2,015)
4 TABLES du PÂTISSIER 160 ケーキデザート(¥4,860)
TOTAL restaurant 1040 料理合計(¥22,240)
Vins 2 POUILLY FUMÉ 200 辛口の白(ロワール上流)(¥6,200)
4 CAFÉS 24 コーヒー(¥744)
TOTAL 1264 合計(¥39.164)
S 15% 190 サービス料(¥5,890)
Bar :食前酒
1 KIR 10 キール(¥310)
1 Kir Champagne 18 キールシャンペン(¥558)
1 Sherry 28 シェリー(¥868)
TOTAL GÉNRALÉ FF1510 総合計(¥47,850)
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夕食後、雨上がりの突堤を散歩。
この日終わり。
サン=トロジャン=レ=バン→ソージョンSaujon→コルム=エクリューズCorme-Écluse→リウRioux→サントSaintes(St-Eutrope/Ste-Marie)→ポン=ラベ=ダルヌーPont-l'Abbé-d'Arnoult→エシレÉchillais→ラ・ロシェルLa Rochelle(Hotel Yachtman)
……東へ15キロ。12:10、「サント(Santes)」はちょっとした町です。ここでは見るべき教会は2つ。
「サン ・チュートロープ大聖堂(Basilique Saint-Eutrope)」はゴシックの大きな鐘塔を横に付けた壮大な建物です。11世紀に始まる聖堂は次々に改修され複雑な構成になっていますが、下の教会またはクリプトとも呼ばれる葬祭聖堂は、建物の最も古い部分です。
クリプトはヨーロッパで最大のロマネスク様式の地下聖堂の 1 つで、全長は 35メートル、太い柱と豪壮な半円アーチの梁、重量感に満ちた柱頭彫刻など、ロマネスク建築が示しているプリミティブな美しさの全てを見ることが出来ます。
上の教会にも多くのロマネスク柱頭があります。その内著名なモノ2つ。「大天使ミカエルの魂の計量」。
「ライオンの穴の入れられたダニエル」。
街中を南北に流れる「シャラント川(Charente)」を渡って「サンタマリア教会」へ……
13:10~13:40、河畔の公園で車を駐めて、「ソージョン」で今朝買った材料を使って「ジャンボンを挟んだフランスパン+ヨーグルト+オレンジ」の車中昼食。デザートはチョコレート。
14:00~14:30「サンタマリア教会(Église Sainte Marie)」。大きな修道院建築の一部です。
ファサードは12世紀。8重にも見えるヴッシュールは、主たる4つのテーマの間に繊細な動植物の連続模様が挟まっているのです。
一番内側は「神の手を支える天使達」。中央が「神の手」。
内から二番目は中央に「イエスを表す十字架を背にした子羊」と左右4ヶ所に「四福音書聖者のシンボルであるライオン、天使、鷲、牡牛」があります。
3番目は「ヘロデによる幼児虐殺」の場面。剣を持って首を切る兵士達が見えます。
一番外は「黙示録にある24人の長老」が例外的に54体も並んでそれぞれ楽器演奏をしています。
両脇の盲アーチのヴッシュールにも、きれいな彫刻が残っています。
内部は翼廊を持つ単身廊です。身廊の天井は2つのヴォールト天井で出来ています(今は天井板が貼られている・写真に見えるのともう一つ奥にあります)。この部分は11世紀と一番古いようです。
北西へ走ります。24キロ。途中ガソリン給油。FF200(¥7,800)。51.15L。(@¥152.5/L)
15:55~16:30、「ポン=ラベ=ダルヌー(Pont-l'Abbé-d'Arnoult)」も小さな町です。町の中心に「旧市街の門」がある脇に「サンピエール(聖ペテロ)教会(Église Saint-Pierre)」が道路に面して建っています。
右のブラインド・ベイのタンパン。「聖ペテロ殉教/逆さ十字」。
左のブラインド・ベイのタンパン。「牢獄に送られる聖ペテロ」。傷みが激しくよく判らない。
中央扉口のタンパンは後世のもの、ヴッシュールは5重で天使の像などが彫られてありますが傷みが激しくよく判らない。
中では「葬礼のミサ」が行われていました、「蛍の光」のメロディのもと、少年と母が柩を載せた車に乗り、列席者が静に続いて行きました。雨がちらつき、風も出て来ました。火葬場へ行くのでしょうか?直接墓場へ埋葬するのでしょうか?フランスでは今、「火葬」「土葬」両方行われているそうです。
16:30。西北へ14キロ……16:45、「エシレ(Échillais)」の「ノートルダム教会(Eglise Notre Dame)」。ここの西ファサードも中段に盲アーチを並べた「サントンジュ様式」ですが「切り妻」屋根部分がないので、四角い形です。それぞれ細かく見ると精細な彫刻がされています。
中央扉口は3層のヴッシュールで飾られ「聖ステファノの石打殉教」などが彫られています。
左端の柱頭は「悪魔の顔のようなモノ」で、目を引きました。
柱頭や軒持送りも面白そうなのが一杯ありそうですが、雨がかなり降ってきたので、引き揚げました。
18:00、港町「ラ・ロッシェル(La Rochelle)」の「ホテル・ヨットマン(Yachtman)」到着。雨。夕食は、海鮮料理の豪華版。
(レシートの翻訳が「とりゅふ」さんから、メールで届きました)。
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Le Pacha – Yachtman
Jacques LE DIVELLEC
LA ROCHELLE
LE 30-12-81
2 Asst (Assiette 皿) FRUIT de MER 280 海の幸盛り合わせ(¥8,680)
1×6 BELONS 70 丸いブロン牡蠣(¥2,170)
1×6 HUÎTRES SPÉCIALES 35 特製牡蠣(¥1,085)
2 CASSOLETTES de HOMARD 360 円皿盛りオマール海老(¥11,160)
1 COQUILLE sur ALGUES 70 海藻添えホタテ貝(¥2,170)
1 TOURNEDOS POÈLÈ 65 油炒めした牛ヒレ肉(¥2,015)
4 TABLES du PÂTISSIER 160 ケーキデザート(¥4,860)
TOTAL restaurant 1040 料理合計(¥22,240)
Vins 2 POUILLY FUMÉ 200 辛口の白(ロワール上流)(¥6,200)
4 CAFÉS 24 コーヒー(¥744)
TOTAL 1264 合計(¥39.164)
S 15% 190 サービス料(¥5,890)
Bar :食前酒
1 KIR 10 キール(¥310)
1 Kir Champagne 18 キールシャンペン(¥558)
1 Sherry 28 シェリー(¥868)
TOTAL GÉNRALÉ FF1510 総合計(¥47,850)
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夕食後、雨上がりの突堤を散歩。
この日終わり。
この記事へのコメント
海外は40年ほど前中国、敦煌に行ったことがあります。その他まったく言ったことがありません。ヨーロッパの街並み、建築を見たことが無いので書けることがありません。
そういうわけでもないのですが、「2020年04月27日【昔と今】神戸あれこれ(2/3)」、わたしもはたちの頃、篠原本町で数年暮らしました。水道筋は記憶に残る街でした。銭湯、映画館(3館)、本屋さん、古本屋さん、スポーツ店(特に赤玉スポーツ)・・・それから立ち飲み屋、串カツ屋、すし屋。王子公園陸上競技場とそのサブグラウンド、春にはそのあたりに桜が満開、ああ、青春が蘇ってきます。
いい記事でした、ありがとうございました。