【海外旅行】1995年ロン・パリ11日間プラスフィレンツェの旅(4/20)

【第2日】1995年9月23日(土)のつづき レート:イギリスポンド(£):¥165.62。

 ストーンヘンジを12:00に離れ……次は「バース(BATH)13:00着。13:09~14:09の1時間駐車料・£1.40。結局2時間居たので£2.80。昼食、ローストビーフ・サーモン+赤ワイン1本、合計£62.45にチップ付けて£66:00。三軒で割り勘。@£22.00。

 温泉博物館@£5.00。パンフレットを買ったが料金不明。15:10発「ロイヤル・クレッセント(Royal Crescent)」の前で一時駐車。写真を撮って15:40発。
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【ローマ風呂のバース】新・若旦那のログより……

 <すべての道はローマに通ず>。3世紀末のローマの公道は、現代のアメリカ大陸の道路に負けないほどの距離があったそうだ。なにしろ、ローマ風呂の遺跡があるくらいだから、霧の町ロンドンからも、石を敷き詰めた道が伸びていたに違いない。<ロンドンの道はローマ風呂に通ず>なのである。

 その名は、バース。スペルはBATH。なんと簡単な名前であろうか。元阪神にいた人とは何の関係もないので念のため。さて、1995年のこよなく晴れた9月の終わり頃、ここに向かう旅人の群れがあった。 

 ひとりは、ロマネコニウス。ラテン的教養を身につけ、はるかアメリカ大陸のハワイ島に別荘を持つという冒険旅行家である。毎朝の食事は、東方ジパングの小田原から取り寄せた鯵などを食す。なかなかの美食家でもある。妃の名前はトミチャンヌと言う。

 次の男は、ニイガータ地方の縮緬問屋の親方、オリオントゥスと言う。なかなかのふとっぱらである。ただし、体型もふとっぱらなので、歩くのが苦手。トミチャンヌに<オリオントゥスは弱すぎるわよ>などと言われ気にしている。いつもガソリン馬車で移動する。シリ~ウス妃を伴う。

 もうひとりの男は、ダンナディウスという。これは皇帝の毒味役を勤めており、何でも食べる。2年ほど前には、サバを生で食べて身体中に発疹ができ、皇帝から<そこまでやらんでよろしい>と言われたそうである。あだ名はウッカリシテマスと呼ばれる。妃はユキーパトラ。

 そのバースは、ガソリン馬車で訳2時間ほど。小高い丘の麓にある保養地だ。バースは地名で、ローマ風呂は温泉博物館の中庭にあった。紀元43年にできたそうだから、昔々のことである。日本じゃ、まだ弥生にもなってないぞ。なにしろ、リア王の父プレイタッドが、子供の頃ハンセン氏病をなおしたというから、ありがたいことこの上なしの温泉である。
バース.jpg

 温泉となると、人前でも裸になってしまうオリオントゥスとダンナディウスは、早くもパンツを下ろしそうになる。が、が、が、待てよ!!誰も風呂に入ってる人はいないじゃないの。みなさん、服をきたまま見物してるじゃないの。

 鹿児島の和気の湯ではアベックを驚かし、屈斜路湖畔では観光バスのおばちゃんをあきれさせたユルフンの鬼、20世紀の時代錯誤と言われる二人ではあるが、ここはちょっと待った。<日本人の恥>にならぬように入浴をあきらめる。手にしたハンカチに湯を浸し、それで露出部分をぬぐう事で、一浴に代えたのである。

 ここの湯は、源泉46℃、色で分かるように、鉄分を多量に含んでいる。しかし、2階のレストランで飲んだ飲用温泉は、透明であったから、下水
の成分が流れ出てるのかも知れない。あたしの感じでは、硫酸塩泉だな、きっと???自信なしだけど(^_^;)

 この飲用温泉、オンセンリーナと言う女性が売っていて。グラス1杯40シリング。ずいぶん高いな~と思うが、この女性が民族衣装を着た美女。それで、クラクラとなって、つい飲んでしまったのである。オリオントゥスは、さかんに色目を送ったが、当然、無視された。で、シリ~ウスにツネツネされていたのであった(^_^;)

 【バース/温泉博物館】
  温泉ミシュラン:95年9月23日(晴)
 「ロケーション」:★  (古代ローマの遺跡に敬意を表して)
 「風    呂」:~  (入れない。正確には入れてくれない)
 「ひそかゆ気分」:★  (せっかく行ったのだから、星ひとつ)
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ロンドン郊外1.jpg

【温泉地バース……】オリオンのログより……

 イギリスの田舎の風景が続く。快適なドライブが続く。禁煙車は辛い!「イギリスで唯一の温泉場」とガイドブックに書いてある「BATH」の街に着いた。温泉好きな僕としてはここで「いい湯だな」とやりたいところだが,ここの温泉は今は「入浴ダメ」なのだ。

 バースの温泉についての事は「美人の湯」にUPした。しかし千数百年前にこんな凄い入浴施設を作るとは。「王さまの一声」で出来たのだろう。日本の温泉とは偉い違いだ。復活する予定はないのだうか。

 ここのBATHは「生存する博物館」と言われているそうだが,町中の建物,雰囲気は日本から訪れた僕には「タイムスリップ」をしてしまったような気分になってしまう。

 「温泉博物館」の中にあるレストランで昼飯。大きな町の割りには”食道”が少ないのだろうか,空席待ちの行列に加わっての昼食だった。レストランの一角に”飲泉コーナー”が有る。コップ1杯0.4£だ。勿論飲んでみる。ここを担当しているおじょうさんが可愛いのだ。(^ф^)記念写真などを「パチリ」。でも現像したらいまいちにがっかり!
バース食事.jpg

 この後,「ロイヤル・クレッセント」と言う”バナナ状”凄い建物を見物,マダムろまねこさんの解説に感心しながら見入っていた。何とか全景をカメラにと思ったが,2シヤッターに別けても無理だった。

 ろまねこ注)ロイヤル・クレッセント:三日月型に湾曲した形状をもつ集合住宅。18世紀に建築家ジョン=ウッド(息子)によりパラディオ様式の集合住宅として建造。世界一美しい「集合住宅」といわれる。1987年に「ローマ浴場」と共に「世界遺産」に登録。ここの中央にホテルがあり「トミちゃん」が泊まったことがある。写真は何れも「Googleマップ」より。
ロイヤルクレッセント.jpg

ロイヤルク航空写真.jpg

 BATHで日本語,ドイツ語,イタリア語で書かれたガイドブックを買った。滞在してみたい町並が紹介されていた。
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この日つづく……

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