【海外旅行】1980年〜81年スペイン・ナバラ・ロマネスク紀行(11)

【第6日】1981年1月1日(木)のつづき レート:¥2.7/PTS(スペインペセタ)

 サングエサから「アラゴン川」を渡って……
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 8キロ西の「アイバル(AIBAR)」の町。入口の門です。
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 途中から道が狭くて車が通れません。でも趣のある街です。。
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「サン ペドロ デ アイバル教会 (IGLESIA DE SAN PEDRO)」は12世紀の3身廊ロマネスク様式が残っているようですが。中に入れませんでした。12:45〜13:00。
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 東北へ25キロ……道路標識。
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 14:00~16:00「レイレ修道院 (Monasterio de Leyre)」はロマネスク様式を見せる現役の修道院です。お坊さん(修道士)の姿が……
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 教会堂の西ファサード
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 ファサードは「美麗の門」と呼ばれる入り口を持ち、両開きの扉の上部にはタンパンとそれを囲むヴシュール(タンパンを囲むアーチのこと。この集合体がアーキヴォルト)で装飾されています。タンパンに彫られている5体の人物像は、キリストを中心としキリストの掲げる手の右側(向かって左)が聖母マリアとペトロ、反対側にはヨハネともう一人は不明、という配置。

 ここの見ものはクリプトで、アーチを支える柱が異常に短く(1メートルほど)、面白い空間を作り出しています。そしてその柱頭が又大きく目立つのです。
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 17:00〜17:40「アルタイツ(ARTAIZ)」の「サン・マルティン教会(IGLESIA DE SAN MARTIN)」は、丘の上。低い囲みに囲まれた身廊西端に角鐘楼を持つ単一身廊の「シンプルロマネスク」。
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 閉まっており内部は見られなかったが、南側扉口回りの彫刻群は立派。それに軒持送りもいろいろ興味深いものがある。
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 タンパンはシンプルですが、色もかすかに残っています。。この地方によく見られる「クリスモン」。ここのは左右にライオンでなく「6花弁二重リング」が並ぶ。
 クリスモンは「三位一体」を表しています。完全円が「父なる神」、P とXで「子なるキリストのギリシャ名XPESTOSの最初の文字」、Sは「聖霊」を表しています。αとωは全ての始まりと終わりを表しています。
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 扉口の上両側のライオン。左は「巨大な爪で人を掴みながら人をむさぼり食う」、右のは微笑んでいるようで、人間を足で守っている」。これはライオンがこの寺の守護者で、神の命令に従って「罪人を罰」し「敬虔な人を守」っている姿だそうです。
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 上の写真の軒持送りの間に見える彫刻を「メトープ」といいます。

 一番左手の「メトープ」は「聖ミカエルによる魂の秤量」次が「ミサの祭典」その次が「キリストの地獄への降下」4番目は「イサクの犠牲」5番目は「飽食の富者とイヌに舐められているラザロ」右端は「戦う騎士」。

 軒持送りの「人物」もそれぞれ豊かな表情を見せています。

 あと、本体の軒持送りの中で素晴らしいのが一つありました。
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 このユニークな「三面像」。これが本当に「ロマネスク時代の作品」でしょうか?私には現代作家の「イタズラ」にしか見えないのですが。でも矢張り「当時のモノ」のようです。逸品中の逸品と思います。

 25キロ西、……18:10,今日の宿「パンプローナ(PAMPLONA)」の「ホテル・トレス・レイエス(HOTEL TRES REYES)」着。

 この日終わり。

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