【海外旅行】1986~87年ピレネー・ロマネスク10日間の旅(9/10)(訂正)

 注)「サン・サヴァン」の記事の柱頭写真は「レスカー」のものだったので訂正追加しました。

 【第8日】1987年1月2日(金) ウース→ポワティエ  日出:08:33 日没:17:22。FF1=¥26。

 この宿は「ポー(Pau)」という大きい町の東側にありますが、ポーのすぐ西にの接する「レスカー(Lescar)」の教会が今日の最初の訪問地。

 正式な名称は「レスカー・聖母被昇天大聖堂(Cathédrale Notre Dame de l'Assomption de Lascar)」12世紀の創建。西入口の多重ヴッシュールは見事。
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 身廊部は所々半円アーチで区切られた「半円筒穹㝫」。
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 後陣の床を飾る「狩猟」のモザイクはこの教会の目玉。
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 柱頭彫刻「人?猿?」。(追加)
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 柱頭彫刻「怪物」。(追加)
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 教会横の枯葉一つない木々が空に聳えているのが。美しかった。
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 「レスカー」から「オロロン」への途中にあった「ラコマンド(Lacommande)教会」(12世紀)。
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 今回のロマネスク教会巡りの「最終点」の「オロロン・サント・マリー(Oloron Sainte Marie)」に辿り着く。ときどき小雨が降る。今までになく寒さを感じる。

 「オロロン・サント・マリー」の町にある「サントマリー大聖堂」。12世紀創建。「サンチャゴ巡礼路」の重要拠点。ここから「ソンポール峠」を越えてスペインの「ハカ(Jaca)」(6年前に訪れた)に至る。

 玄関間の入口の彫刻が「ロマネスク」の名品として知られている。
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 タンパン彫刻「十字架降架」。
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 ヴッシュール要石部分の彫刻「神の子羊(キリストを表現)」。
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 ヴッシュール外側部分の彫刻「24人の黙示録の長老」。
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 ヴッシュール内側部分の彫刻:マタイ伝22章の「王子の結婚披露準備」の話しを、当ベアルン地方の風俗で表現しているといわれる。豚を殺し、鮭を料理するところを、純に描いている。
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 同じく、扉口中央柱の彫刻。鎖で繋がれた人。
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 ステンドグラス「受胎告知」。
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 この日つづく……。

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