【海外旅行】1979年〜80年初ロマネスク探訪4人旅(8/13)

【第5日】1980年1月1日(火) コンドリュー→ヴィエンヌ→シャルリュー→サン・ジュリアン・ド・ジョンジイ→スミュール・アン・ブリオネ→ニュイリー・アン・ドンジョン→アンジー・ル・デュック→モンソー・レトワール→パレルモニアル……のつづき 日出:08:20。日没:17:06。FF1=¥60。

 「ブリオネ地方」もう少しつづきます。
 
ブリオネ地図.jpg

 「ニュイリー・アン・ドンジョン」からまた「ロワール」を渡って、22km……

 15:25~16:05「アンジー・ル・デュック(Anzy-le-Duc)」の「ノートルダム・ドゥ・ラソンプシオン(聖母被昇天)教会(Notre-Dame-de-l’Assomption)」。先程と同様「バシリカ三廊式」です。
アンジー外観.jpg

 西正面扉口。
アンジー西扉口.jpg

 内部です。シンプルで美しい。
アンジー内部.jpg

 内陣(祭室)のフレスコ画。
アンジーフレスコ画.jpg

 外観・タンパン彫刻・内陣建築・フレスコ画・柱頭彫刻・クリプト(地下祭室)とどれをとっても一級品ばかりです。

 「ロマネスクの柱頭」が40もありますが、数点選んで掲載しました。

 「老人の戦い」。
柱頭老人の戦い.jpg

 「賢者と模倣者」
柱頭賢者と模倣者.jpg

 「アクロバットと蛇」
柱頭アクロバット.jpg

 「獅子を裂くサムソン(旧約聖書の士師記14章)」
柱頭サムソン.jpg

 「獣面と人頭」
柱頭獣面.jpg

 このとき、クリプトは知らなかったか、閉鎖中だったか判りませんが、見ませんでした。

 すぐ近く、4km……

 16:10~16:20「モンソー・レトワール(Montceaux-l'Etoile)」の「聖ペテロ・聖パウロ教会(Église Saint-Pierre-et-Saint-Paul)」。1125年奉献。
モンソータンパン.jpg

 扉口周辺はカラフルな石灰岩で、温かみを感じさせます。タンパンには、二人の天使に支えられた栄光のマンドーラの中に、十字架を掲げた勝利のキ
リストが彫られて、キリスト昇天の場面です。タンパンと一石で彫られたまぐさ石には、聖母を中心にした十二使徒が並ぶ。一様に興奮したように天を見上げ祝福しています。その下の持ち送りや柱頭にも、興味深い彫刻が見らます。

 まぐさ石下の「持送り彫刻」「聖ミカエルと悪魔」。
持送りミカエル.jpg

 ここは閉まっていて、10分で退去。内部は改装されてしまっているとのこと。「ブリオネ」の村々に別れを告げて、すこし大きな町「パレルモニアル」へ。18km……ホテルに入る前に……

 16:35~17:30「サクレ・クール寺院(Basilique du Sacré-Cœur)」。

 以下、同行の「ほあぐら」さんの記述……
--------------------------------
 ベネディクト会のクリュニイ修道院が破壊されてしまった今、唯一その面影を今日に伝えているのがここパレルモニアルの堂塔だと言われる。十一世紀後半の創建とのことである。

 私がこの町を訪ねたのは、前を流れるブールバンス川が氷結してしまうのではないか、と思われる程冷たい冬の午後だった。

 正面の二本の塔と八角形の鐘塔が、先ず目に飛び込んでくる。壮大な規模の割に威圧感を感じさせないのは、その卓抜した設計意匠が見事な均衡美を生み出しているからこそだろう。
パレルモニアル外観.jpg

 特に、後方から眺めた後陣建築の累々たる石の重なる姿は、ロマネスク建築の基本的な美しさの適切な事例の一つである。幾つも有る円形アーチの窓を装飾する、縁飾りやロンバルディア帯や軒持ち送りの彫刻が、まるで雲の涌くような躍動感に満ち溢れていたのが印象的だった。
パレルモニアル裏.jpg

 内陣は膨大なスケールにもかかわらず、重厚な石の質感が思索の場としての落ち着いた雰囲気を作っていた。
パレルモニアル内部.jpg

 トリビューンの有る側廊が付いた身廊や柱頭にも見るべき彫刻が施されており、高く広いドーム・壮大な天井のアーチとの調和が作用して見事な空間を創出していた。 
パレルモニアル側廊.jpg

-------------(ほあぐらさんの記述終了)-------------------
 後陣のフレスコ画。
後陣フレスコ.jpg

 柱頭彫刻。
パレルモニアル柱頭.jpg

 17:40 駅前旅館「ホテル・テルミニュ(Hotel Terminus)」着。ミシュランの★は付いていませんが、ミシュランガイド(赤本)に記載されている、確かなホテルです。(実は今回のホテルの予約はパリを除き(パリはツアーに含まれている)全て「ほあぐら」さんが、ミシュラン赤本を参考にして指定し「日通旅行」が手配したのです)

 メニューが見つかりました。

●ろまねこ
CROUSTADE DE JAMBON(ハムのクリーム煮のパイ皮包み)
ROSBEEF CHAROLLAIS ET SA GARNITURE(シャロル風ローストビーフ)
PLATEAU DE FROMAGES ASSORTIA(チーズの盛り合わせ)
BÛCHE DE L'AN(新年の丸太型ケーキ)……以上FF35
●トミちゃん
MOUSSE DE HOMARD ET SA SAUCE(オマールのムースソースかけ)
ROSBEEF CHAROLLAIS ET SA GARNITURE(シャロル風ローストビーフ)
BÛCHE DE L'AN(新年の丸太型ケーキ)……以上FF35
●ほあぐら
CROUSTADE DE JAMBON(ハムのクリーム煮のパイ皮包み)
DINDE AUX MARRONS(七面鳥のマロン煮)
BÛCHE DE L'AN(新年の丸太型ケーキ)……以上FF35
●とりゅふ
MOUSSE DE HOMARD ET SA SAUCE(オマールのムースソースかけ)
DINDE AUX MARRONS(七面鳥のマロン煮)
BÛCHE DE L'AN(新年の丸太型ケーキ)……以上FF35
●アペリティフ(食前酒)
KIR(キール:白ワインに少量の黒スグリ(カシス)のリキュールを加えたカクテル)……FF7.50
 注)「キール」は第2次世界大戦終結後まもなく、ブルゴーニュ地方の都、ディジョン市のキャノン・フェリックス・キール市長が農業振興策として、地元特産のアリゴテ種の白ワインとルジェ社のカシスリキュールを使ったカクテルの普及に努めた。やがて市長の名がカクテル名(フランスでは商標登録されている)となった。(サントリーのサイトより)……「キール」は食前酒としてよく知っていましたが、ここ「ブルゴーニュ」に縁があるとは、まして市長の名前だったとは、今回ネットで初めて知ってビックリ。
キール.jpg

●ワイン
1976 REINE PÉTAUQUE(ブランド:1976年製 レーヌ・ペドーク(ペドーク女王))
SAVIGNY-LES-BEAUNE(産地:サヴィニィ・レ・ボーヌ)
NÉGOCIANT À ALOXE-CORTON(CÔTE-D'OR)(ネゴシアン:アロッス・コルトン(コート・ドール))……FF75
--------------------------------
合計:FF222.5(¥13,350) 割り勘:@¥3,338。ここは安かった。いや、今までのが特別グルメだったので、これがリーズナブル(妥当な)というべきでしょう。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック