【海外旅行】1979年〜80年初ロマネスク探訪4人旅(7/13)

【第5日】1980年1月1日(火) コンドリュー→ヴィエンヌ→シャルリュー→サン・ジュリアン・ド・ジョンジイ→スミュール・アン・ブリオネ→ニュイリー・アン・ドンジョン→アンジー・ル・デュック→モンソー・レトワール→パレルモニアル……のつづき 日出:08:20。日没:17:06。FF1=¥60。

 ほあぐらさんの地図。
ブリオネ地図.jpg

 シャルリューをあとにして、この先「ブリオネ」地方の「小教会」がつづきます。約15km走って……

 13:00~13:30「サン・ジュリアン・ド・ジョンジイ(Saint-Julien-de-Jonzy)」。
サンジュリアンドジョンジイ.jpg

 注)「ほあぐらの美の世界紀行」http://www5e.biglobe.ne.jp/~truffe/index.htmlに「雪の積もった墓地の向こう側に見えた聖堂の美しさに、M夫人(私の妻トミちゃん)が思わず「雪のジョンジーか」と感嘆し、その旅のベスト八景の一つに採用したのだった。」とあります。

 扉口。
サンジュリアン扉口.jpg

 ここは中に入れました。
サンジュリアン内部.jpg

 ロマネスクの小教会。シンプルでキレイです。柱頭彫刻「牛の頭となにか獣たち」でしょうか?
サンジュリアン柱頭.jpg

 そこから、6km。

 13:40~14:20「スミュール・アン・ブリオネ(Semur-en-Brionnais)」の「サン・ティレール(聖イレール)教会(Église St-Hilaire )」。12世紀に建てられた三廊式のバシリカ様式の「ロマネスク教会」です。
スミュール平面図.jpg

 中央に目立つ「八角形の鐘塔部分」は13世紀の建造。写真は後部(東)から見たもので、三つの半円形祭室と八角鐘塔とのバランスがとても美しい。
スミュール外観.jpg

 西の扉口。
スミュール扉口.jpg

 そのタンパンとまぐさ石。
スミュールタンパン.jpg

 タンパンには「四福音書家のシンボルと二天使に囲まれた黙示録のキリスト」。まぐさ石には、聖イレールがアリウス派の司教たちと戦った「395年のセレウキアの公会議(分裂評議会)」の場面で、左側が到着したところ、中央が天使が聖イレールを祝福しているところ……というように進行形の表現になっているようです。

 まぐさ石を支える、持送りの彫刻(上の写真の矢印の所)が面白いです。「横綱の土俵入り」のよう。
スミュール軒持送り.jpg

  正面扉口の内側の階上に、逆円錐形に張り出したバルコニーのような構造「トリビューン(tribune)」が見られます。きっと、高貴な方の席だったのでしょう。上に小さなステンド・グラスも見えます。ゴシックでは大きい「バラ窓」になる部分です。
スミュールトリビューン.jpg

 更に、21km……

 14:45~15:00「ニュイリー・アン・ドンジョン(Neuilly-en-Donjon)」。入口のタンパンとまぐさ石。
ニュイリー扉口.jpg

 「タンパン」のテーマは「東方三博士の奉献」です。中央右手、椅子に腰掛けているのが聖母マリアと生まれたばかりの幼な子イエス。左の3人が「東方三博士」。まわりに天使5人、内4人がトランペットを吹いています、下に翼をもつ4足獣が2匹横たわっています。

 「まぐさ石」の左端は「アダムとイヴ」林檎の木と蛇も見えます。残り部分は、新約聖書にある「シモンの家でイエスとその弟子たちが食事しているときマグダラのマリアが香油でイエスの足を清めた」という場面です。左下に跪いているのが「マグダラのマリア」。拡大図。
ニュイリー拡大.jpg

 内部はシンプルな「単一身廊」、天井は「木造」。
ニュイリー内部.jpg

 ロワール河畔です。土手のない川です。ゆったり流れています。雪はなく、なだらかな草原。
ロワール河畔.jpg

 この日つづく……

この記事へのコメント

とりゅふ
2022年04月26日 17:50
ブリオネーの小さな教会巡りで、より一層ロマネスク教会にのめり込んだ気がします。「フランスロマネスク珠玉写真集(L'ART MONUMENTAL ROMAN EN FRANCE)」には取り上げてなかったけれど、雪のサン・ジュリアン・ド・ジョンジイ教会は今でも脳裏に焼き付いています。再度訪れた時は、良い季節でしたが、あの雪の中のサン・ジュリアン・ド・ジョンジイ教会は今でも忘れられません。
ろまねこ
2022年04月26日 18:22
ロマネスク初旅でしたが、ホントに「珠玉」ぞろいの旅でしたね。いや初旅・初体験だからこその「感動」だったかも知れません。42年ぶりに再体験できて、とてもしあわせです。

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