【海外旅行】1979年〜80年初ロマネスク探訪4人旅(5/13)

【第4日】1979年12月31日(月) レ・ボー →アヴィニヨン→ポン・デュ・ガール→サンレスチテュ→クリュアス→コンドリュー 日出:08:14。日没:17:06。FF1=¥60。

 レボーのホテル、9:00出発。北に向かい「マイヤーヌ(Maillane)」の町を通り抜けて、ローヌの支流「デュランス川(Durance)」を渡って「アヴィニョン(Avignon)」に入る。
プロヴァンス地図.jpg

 注)アヴィニョン:フランス王の干渉などで1309年から1377年まで、ローマ教皇庁がここ移されていたことがある。

 ローヌ河畔の「ロシェ・デ・ドム公園(Rocher des doms)」の展望台から、街の城壁と「聖ベネゼ橋(Pont Saint Bénézet)」を望む。
サンベネゼ.jpg

 注)サン・ベネゼ橋:15世紀頃に作られたフランス語の歌「アヴィニョンの橋の上で」の題材となった橋。この歌は1959年に石井好子とダークダックスが歌って、当時とてもポピュラーでした。歌詞:「アヴィニョンの橋の上で 踊るよ、踊るよ アヴィニョンの橋の上で 輪になって踊るよ……」

 街に戻って「旧教皇庁( Palais des Papes)」を横に見て……
教皇庁.jpg

 その隣の「ノートルダム・デ・ドン大聖堂(Cathédrale Notre-Dame des Dons )」を訪れました。4世紀のカトリックのバシリカ式聖堂を元にして、12世紀半ばに建築されたロマネスク様式の大聖堂です。
ノートルダムデドン.jpg

 消えかかっていますが、このタンパンのフレスコ画は「シモーネ・マルティーニ(Simone Martini)(1284年 - 1344年)の聖母子像」といわれています。左に聖母マリア、中央に幼子イエスがかすかに見えます。
シモーネ.jpg

 絵ハガキがありました。
シモーネエハガキ.jpg

 内部の身廊から、正面奥が祭室(内陣)。
デドン内部.jpg

 期待していた「カルベ美術館」「プチパレ美術館」何れも閉館で残念でした。「トミちゃん」はこの街で「ブラウス」(FF65=¥3,900)を買う。

 注)「教皇庁」「ノートルダム・デ・ドン大聖堂」「サン・ベネゼ橋」は1995年「世界遺産」に登録されました。

 12:30街を離れ、西へ25キロ「ポン・デュ・ガール(Pont du Gard)」へ。途中ガソリン補給。42.35L FF130=¥7,800(¥184/L)。このあたりブドウ畑が広がっています。

 注)ポン・デュ・ガール:古代ローマ人によって 1 世紀に建造された壮大な水道橋。3 層のアーチ構造が特徴で、保存状態が良いことで知られる。下を流れるのは「ガルドン川」。ここも1985年に「世界遺産」に登録されました。

ポンデュガール.jpg

 一番下の所は国道になっていて車が走っています。人がふたり立っているのが見えます。古代ローマの建造技術は大したものです。この美しいアーチが「ロマネスク美術」につながっているのです。(ロマネスクとは「ローマ風」という意味:英語:Romanesque, フランス語:Roman )。13:05~13:25。

 さてこれからは「ローヌ川」に沿って北上。約70キロ、途中高速道路を使って、1時間で「サン・レスティテュ(Saint-Restitut)」。14:40~15:05 。

 ここの教会は12世紀の「プロヴァンスのロマネスク様式」。その西側に建っているのが11世紀に立てられた「葬儀塔( funerary tower)」。これは 「サンポール・トロワ・シャトー(Saint-Paul-Trois-Châteaux)」の最初の司教の1人である「サン・レスティテュ(Saint Restitut)」の墓の上にあります。先に「葬儀塔」が建てられ、その後「教会堂」が建ったとみられています。
サンレスティテュ.jpg

 左の高いところが「葬儀塔」。ここの中段のフリーズ(帯状装飾)の彫刻。
フリーズ.jpg

 この彫刻は「ヨハネ黙示録」の場面や幻想的な動物を表しています。干支、生命の木、大罪の表現、石工などの日常生活のシーンもあります。

 教会堂は、普通は西に正面入口があり、東端に祭室があるのですが、ここは西にほとんど隙間無く「葬儀塔」があるので、身廊の中程南側に入口があります。

 教会内部です。
サンレスティテュ内部.jpg

 「ほあぐら」さんの地図。
クリュア地図.jpg

 このあたりが、プロヴァンス地方の北限。ローヌ川の中州を抜けて右岸に出て,北上。左手遠く「オーベルニュ」の山々が……山というより平らな丘にみえる。

 注)帰国後四人で選定した「プロバンス八景」
 1.サン・ヴィクトアール山の姿(セザンヌが沢山画いています)
 2.ローヌの渡し
 3.カマルグの白い馬
 4.サント・マリー・ド・ラ・メールの海岸
 5.ドーデの風車
 6.レ・ボーの月
 7.マルセーユのミストラル(mistral)(地中海に吹き降ろす寒冷で乾燥した北風)
 8.ポン・デュ・ガールの奇観

 60km……1時間のドライブ。

 16:05〜16:40「クリュア(Cruas)」。ここの教会「サントマリー修道院(L' abbatiale Sainte-Marie)」はロマネスク様式の修道院です。ガロローマ文化の別荘の廃墟と初期キリスト教の建物の上に建てられました。1095年に奉献され、12世紀に拡大され、洪水と 宗教戦争に見舞われ、放棄されました。(ウィキペディア)
クリュア外観.jpg

 ここは「地下祭室(クリプト)」を楽しみに来たのですが、内部に入れませんでした。(大晦日だから仕方ないか……)

 以下は例の「写真集」の画像。「クリプト」と「柱頭」。
クリュアクリプト.jpg

クリュア柱頭.jpg

 果物や水(ミネラルウオーター「エヴィアン(EVIAN)」)を仕入れる。ローヌ川を渡り高速へ。17:00、陽は山に沈む。高速を降りてまたローヌを渡る。路端には雪が寄せてある。ガソリンも補給。

 18:30 今夜の宿「コンドリュー(Condrieu)」の「ボー・リヴァージュ(Beau-Rivage)」に到着。

 晩餐は「ジルベスター・ディナー」19:30〜23:00。ここはミシュラン★★。グルメ続きです。

 注)西ヨーロッパ・キリスト教では12月31日は聖ジルベスターの日とされ、深夜パーティのようです。ドイツ、フランス、イタリア(シチリア)で実際に体験しました。

 メニューのメモがあったので記載します。翻訳など完全ではありませんが……
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●ろまねこ
PÂTÉ CHAUD DE CHEVREUIL(鹿肉の温かいパイ皮包み)
condrieu1.jpg

L'ASSIETTE DU PÉCHEUR HOMARDINE(海の幸のオマールソース)または(ロブスターフィッシャーマンズプレート)
CHAUD FROID ET CANETON FOIE GRAS(子鴨の薄切り 冷製 フォアグラゼリー添え)
SALADE AUX NOIX(クルミのサラダ)
PLATEAU DE FROMAGE(チーズプレート)
POIRES SAINT SYLVESTRE(洋梨の温製ブランデーソースかけ)または(ジルベスターの梨)
PETITS FOURS(プチフール:一口サイズのケーキ)
GATEAU AU CHOCOLAT(チョコレートケーキ)……以上「メニュー(定食)」(FF150))
CAFE(コーヒー・チョコレート付き)(FF7)
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●トミちゃん
SALADE DE HOMARD(オマールのサラダ)(FF65)
CHAROLAIS(シャロレー牛のステーキ)(FF50)
condrieu2.jpg

POIRES SAINT SYLUVESTRE(洋梨の温製 ブランデーソースかけ)または(ジルベスターの梨)
PETITS FOURS(プチフール:一口サイズのケーキ)
GATEAU AU CHOCOLAT(チョコレートケーキ)(FF20)
CAFE(コーヒー・チョコレート付き)(FF7)
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●ほあぐら
ろまねこメニューから「チーズ」抜き……「メニュー(定食)」(FF150)
CAFE(コーヒー・チョコレート付き)(FF7)
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●とりゅふ
PLATEAU D'HUITRES(カキの冷製レモン添え/ブロン3、マガキ3)
カキpg.jpg

あとは、ろまねこメニューから「鹿肉のパイ」抜き……以上「メニュー(定食)」(FF150)
CAFE(コーヒー・チョコレート付き)(FF7)
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●シャンペン
DOM PERIGNON(ドン・ペリニョン)1(FF180)
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●ローヌ赤
CÔTE RÔTIE (産地:コート・ロティー)
CHAPOUTIER(生産者:シャプティエ)
CUVEE BEAU-RIVAGE(特製:ボー・リヴァージュ(このホテル))1/2(FF55)
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●ミネラルウオーター
エヴィアン(FF4.5)
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小計:FF852.50 +Service:FF127.80。合計:FF980.30(¥58,828) 割り勘@¥14,705 。

参考)翌日の朝食代:@FF14(¥840)……多分コンチネンタルだったのでしょう 、リーゾナブル。
部屋代:FF161/部屋→@FF80.5(¥4,830)……部屋代は安いです。

 就寝24:00。

この記事へのコメント

とりゅふ
2022年04月13日 18:04
2晩も続いたグルメ。ミッシェラン⭐️付きレストランでの夕食は、若くて元気だったんです!その後も毎晩フルコース食べても全然平気だした。今では到底考えられませんね。
ろまねこ
2022年04月13日 22:59
ホントに毎晩フルコース。パリへ戻った最終日まで。42年前、みんな若かったのですね。隠退後は、部屋でご飯を炊いて、かるい日本食……というのを覚えました。

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