【海外旅行】1979年〜80年初ロマネスク探訪4人旅(4/13)

【第3日】1979年12月30日(日) マルセイユ→カマルグ→サント・マリー・ド・ラ・メール→サン・ジル→アルル→モンマジュール→ドーデー→レ・ボー  日出:08:11。日没:17:12。FF1=¥60。……のつづき

 前日と当日の行動範囲の地図です。「ほあぐら」さんの写真アルバムより。
プロヴァンス地図.jpg

 「サン・ジル:デュ・ガール(SAINT-GILLES-DU-GARD)」は、町の名前でもあり、修道院の名前でもあるのです。11世紀に繁栄した修道院は今は失われてしまいましたが、創建当初の華麗な面影を付属教会の正面ファサード彫刻に残してます。
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 中央入口の「タンパン/4福音書記者のシンボルにかこまれた栄光のキリスト」と「まぐさ石/最後の晩餐」。
サンジルタンパン.jpg

 フリーズ部分の「ユダの接吻/裏切り者のユダが接吻してこの人がキリストであることを捕吏に示した」。
ユダの接吻.jpg

 下の方には「カインとアベル」。
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 注)カインとアベル:アダムとイヴがエデンの園を追われた後に生まれた兄弟。カインは農耕を、アベルは羊を放牧するようになった。カインは収穫物を、アベルは肥えた羊の初子を神(ヤハウェ)に捧げたが、ヤハウェはアベルの供物に目を留め、カインの供物は目を留めなかった。これを恨んだカインはその後、野原にアベルを誘い殺害する。(人類最初の殺人)。ヤハウェにアベルの行方を問われたカインは「知りません。私は弟の番人なのですか?」と答えた。(人類最初の嘘)。(旧約聖書より)

 以上ほんの一部です。すべて「ほあぐら」さんの写真です。ここも一時間ほどいて、13:00過ぎ次に向かいます。13:20~30カフェで休憩して「ジュース」4人でFF10(¥600)。手持ちの「カステラやせんべい」などで昼食代わりに。

 曇っていた空が、「アルル(ARLES)」では青空。ローヌ河畔の町です。
アルルローヌ.jpg

 ここのロマネスク教会は「サン・トロフィーム教会(Cathédrale Saint-Trophime)」。入場料:@4。ここの西入口タンパンも「栄光のキリスト」。「四福音聖者のシンボル」がハッキリ見えます。左上から反時計回りに、マタイ→翼を持った人(天使)、マルコ→獅子、ルカ→雄牛、ヨハネ→鷲……と配置されています。まぐさ石の方は「十二使徒」です。
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 入口脇には聖者の立像もあります。右「カギを持つ聖ペテロ」左「福音書の聖ヨハネ」。
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 ここも「回廊」もあり「柱頭彫刻」も一杯ありますが、省略します。

 注)「サン・トロフィーム教会」は1981年「世界遺産」に登録されました。

 さて期待していた「モンマジュール(Montmajour)修道院」は工事中で拝観出来ませんでしたが、外からの感じでは端正な廃墟。
モンマジュール外観.jpg

 写真は例の「フランスロマネスク珠玉写真集」に載っていたものです。
モンマジュール写真.jpg

 次は「ロマネスク」ではありません。「ドーデーの風車小屋」です。入場料@FF2(¥120)。
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 注)風車小屋だより:アルフォンス・ドーデ(Alphonse Daudet)の30編からなる短編集(1869年)。パリを離れてフランス東南部のプロヴァンス州の片田舎のさびれた風車小屋を買い取り、明るい日差しを浴びながら、田舎暮らしで出会ったり聞いた小話(コント)を友人に書き送る、という形で書かれたもの。このなかの第7話「アルルの女」が、同名の戯曲になり、その付随音楽が「ジョルジュ・ビゼー」によって作曲され有名になっています。

  文学作品や音楽作品のゆかりの地って、そこに立つと「想い」が広がるのでしょう。けっこう多くの人が来ていました。小高い丘の上なので「プロヴァンス平野」が一望。

 10kmほどで、今夜の宿がある「レボー・ド・プロヴァンス(Les Baux-de-Provence)」。ホテルに入る前にここの観光。

 注)レボー・ド・プロヴァンス:10世紀にレ・ボー一族が城塞都市を築き上げたことから始まる。その広さは7ヘクタールにもおよび、大部分は廃墟と化してしまっていますが中世の城、3つの塔、鳩舎、礼拝堂、慈善病院などが現在でも残されています。 「ほあぐら」さんの描いた立体透視図です。
レボー図.jpg

 下から見上げた「レボー」の岩山。
見上げたレボー.jpg

 ホテルを通り過ぎて、坂を上り、Pに車を駐めて散策。見物客で大変な賑わいにビックリ。@FF4(¥240)を払って展望台に行く。月が出て荒涼たる景色。遠くに街の灯がチラチラ輝いて見える。
レボー遠景.jpg

 一番高いところに登る。5~6人のグループで歌っている。麓の赤屋根の街並みにほのかな灯がとても幻想的。風は少しあるがそれ程寒くはなかった。
レボー城砦.jpg

レボー街の灯.jpg

 レボー全景のエハガキ。説明文:「 Les Grands Sites de Provence : Coucher de soleil sur les Baux-de-Provence/プロヴァンスの絶景ーレボーの日没」
レボーエハガキ.jpg

 帰る頃になって、廃墟のライトアップが始まる。小雨がばらついてきた。

 ホテルチェックイン18:30。ホテルの名は「La Cabro D'Or(黄金の山羊)」。部屋代:FF145/部屋(¥8,70)レストランは別棟になっており、20:00から。ここはミシュランの星一つ★。(一つだけでも★を貰えるのは大変らしいです)
カブロドール.jpg

 メニューはメモによると。●スモークサーモン●チキンの串焼●「ボーマニエール」のパパ・ジャンのテリーヌ●ナッツ入りライ麦パン●特選チーズ●桃の赤ワイン煮●ワイン●コーヒー●水……合計FF590(=¥35,400)

  注)ボーマニエール:同じ敷地にある同経営の「グルメホテルレストラン」ミシュラン★★★。こちらを希望したが、予約が取れなかった。

 第2夜終了。

この記事へのコメント

とりゅふ
2022年04月12日 18:45
レボーで見た月が綺麗でした!
「LA Cabro D’ormo」も美味しかったのですが、「L Osustau de Baumaniere」憧れでした。どうしても泊まってお食事したかったので、17年後1992年8月に行きました。でもその時は、期待を裏切られガッカリしました。 ミッシェラン格下げで星⭐️⭐️になっていました。
ろまねこ
2022年04月12日 19:17
とりゅふさま
「ボーマニエール」……「栄枯盛衰・諸行無常」といいます。昔を思っての旅は「センチメンタル・ジャーニー」……たいていは「期待外れ」がおおいです。でもそれはそれ、2度も訪れることが出来た幸せ、イイんでないですか?うらやましい。

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